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ぐるぐる山道、くらくらサイクリング、へとへとtakuto 日が沈んだらまっすぐに家へ帰れ! がんばれtakuto の巻
半年ほどの前のことである。
体力づくりのため数年前から始めているロードバイクで倉吉から約25キロ先の青谷から帰り道、数キロ行ったところでパンクをした。
私はしぶしぶ自転車を道端に止め、修理キットの替えのチューブを取り出し、なんとかパンク修理をおえた。
12月半ばであったがまだ日が落ちるまで少し時間がありそうなので帰りは行きとは違う道で帰ってみようと通ったことのない道を曲がった。
それがすべての間違いであったことも知らずに…。
国道9号線をはずれ、山道へ…。私は西へ向かっていると思っていた。
同じようなせまい幅のアスファルトに、同じような緑の木々。ぐるぐると何度か同じようなところを回っていた。
きっと西へ、あの辺りにでるはず、私はそう思いながらペダルをこいでいた。
途中、ふとハンドルの先をみると、先日買った小さな自転車用の反射鏡がなくなっていた。
どこで落としたのだろう、もしかして修理をした場所だろうか、しかし、戻るには先に行き過ぎている、仕方ない、もったいないがあきらめよう、私はそう思い、西へ、倉吉方面へペダルを漕ぐ。
ぐるぐると日が沈む、慣れない山道をひたすら家に帰るためにペダルをこぐ。
だんだん暗くなる。
12月半ばの日の沈みをなめてはいけない。山の中ということもあり、余裕をもって青谷から出てきたもののあっという間に暗くなっていた。
あれ?ここは以前、山側ルートで青谷に行く際に見たことがある景色なような、そうでないような…
どこだここは?先に古い家があるが、人が住んでいるのか?灯りがみえるが、本当に人が住んでいるのか?ヤマンバか!?
若干の、いや、かなりの恐怖を感じながら家の方向へとペダルをこぐ。
そのころにはもうすでに、日が沈み、あたりがかなり暗くなり、方向感覚をかなり失い、とにかく海岸へ出ようと必死だった。
何とか海岸へ出れば、きっと戻れるはず…!
まっすぐな直線が出てきたので、よしこの道を行けば海側に出るはず、きっと地元へ近づいてるはずだ!
途中、いつか見たことのある道をあとにしながら、ようやく海側の国道9号線へ…。
やった海がみえた、よし戻ってきたぞ、これで地元へ戻れる!と思ったのも一瞬、結局、パンクした場所よりもっと東側の、復路出発点の青谷からほど近い、カーブの道から出てきたのであった。
あれ?これはさっき帰っくる際に見た道。距離計を見ると、復路出発時が25キロだったのが35キロへ…。
えーっと10キロほど、慣れない山道を余分に走り、しかもほぼほぼ、戻ってきたのか…。
途中、パンク修理をした場所へ立ち寄り、あたりを見回してみると、なくした、反射鏡が転がっていた。
そうか、きっとこれを取り戻すためにきっと、10キロ戻ってきたのか…。っておーい!
みなさん、慣れない山道は特に暗い山道はぜひお気を付けを、絶対に薦めません。
すっかり日が沈んだ道を、今度は来た時と同じように帰る。
がんばれ takuto! あと25キロだ!
余分に10キロ走り、ただでさえ慣れないサイクリングなのに、次の日、動けなくなったのは言うまでもない。